平成27年7月16日

東京都労働委員会事務局

 

I事件命令書交付について

 

当委員会は、本日、標記の不当労働行為救済申立事件について、命令書を交付しましたのでお知らせします。

命令書の概要は、以下のとおりです(詳細は別紙)。

 

1 当事者

申立人 Xユニオン(東京都渋谷区)

被申立人 学校法人Y(神奈川県横浜市)

 

2 事件の概要

A1は、法人が設置する専修学校Z1学院で平成20年4月1日から非常勤講師、21年4月1日からは常勤講師として勤務していた。

241127日、法人は、A1に対し、同人の勤務態度不良等を理由として1231日付けでの解雇を通告したため、A1は組合に加入し、組合が同人に対する解雇撤回を求めたところ、25年1月11日の団体交渉で、法人は解雇を撤回した。

9月12日、組合がハラスメント相談窓口に関する団体交渉を申し入れたところ、9月13日以降の教職員が参加して行われる朝礼の場において複数回、法人の理事長及び事務局長が、「大切な時期に団体交渉を持ってくること自体がいったいどうなのか。」、「労働組合みたいなことをやるのはやめてほしい。」、「組合とか外部の組合とかがろくでもないことをやっている。自分のことしか考えないわがままな奴がいる。」などと発言(以下「本件発言」という。)した。

本事件は、本件発言が、組合を中傷するとともに非組合員である教職員の組合加入を阻害する組合の運営に対する支配介入に当たるか否かが争われた事案である。

 

3 命令の概要(全部救済)

<主文要旨>

⑴ 法人は、朝礼において、組合及びその組合活動を批判し、中傷する発言をするなどして、組合の運営に支配介入しないこと。

⑵ 文書交付及び掲示とその履行報告

 

4 判断のポイント

  本件発言は、法人の理事長及び事務局長が、教職員が多数参加する朝礼の場において行ったもので、組合及び団体交渉の申入れ等の組合活動を批判・中傷し、組合の活動を抑制するものであり、また、朝礼に出席した教職員に組合への不信感を抱かせ、ひいては組合加入等を阻害し得るものである。

このことから、本件発言は、組合の組織、運営及び活動に対して影響を及ぼすものであることは明らかであり、組合の運営に対する支配介入に該当する。

 

 

 

 

問い合わせ先

労働委員会事務局審査調整課 

電話 0353206992